高性能部品の精密測定

パワートレインの構成部品であるドライブセクションには、非常に厳格な生産要件が課されています。公差は厳しく、許容される偏差はわずかミクロン範囲です。こうした条件は、この高性能部品を最適に使用するために必要なことです。例えば、エンジンブロックやシャフト製造の厳格な精度は、品質保証でもさらに厳しく適用されます。Hexagon Manufacturing Intelligence部門のLeitz PMM-C Flexibility 三次元座標測定機(CMM)は、正確さが要求されるハイレベル測定を可能にします。

厳格な許容差は高い測定精度を要求

製品の形状仕様では、測定の不確実性と公差の比が1：10になるよう求められています。これは0.01 mmの公差のクリアランスで、1 μmの測定精度が必要とされることを意味します。このルールは、生産構成部品の検証の厳格さを実証しています。高い精密さが要求されるだけでなく、厳密に同期化された生産工程に対応するためには、測定時間も最適化する必要があります。 

機械設計の絶対的寸法安定性により最大の精度を保証

Leitz PMM-C Flexibility CMMの機械コンセプトは、クローズドフレーム設計の点で、独自性を備えています。クローズドフレーム構造は、固い花崗岩ベースベッド、鋳造支持材付き固定ブリッジと、花崗岩クロスビームから構成されます。機械設計により、軸で高い剛性を達成しています。固定ブリッジに加えて、Leitz PMM-C Flexibilityは、固有の可動テーブル設計が特色です。非常に高い精度と優れた再現性を確保するため、Leitz MM-C Flexibilityには、分解能5ナノメートルの高分解能スチールスケールとインクリメンタルエンコーダーが装備されています。

接触式または非接触測定ヘッド・システムで最適な測定戦略を選択

接触式3D測定ヘッド・システムは、スペースに向けた任意のワーク表面上の最適なポイント測定を可能にします。プローブ測定プロセスは、単一ポイントのプローブ測定あるいはスキャンの両方を、ユーザーが自由に選択可能です。さらにサブミクロン精度ですべてのタイプの表面の測定が可能な光学式センサーを搭載しています。Leitz PMM-C Flexibilityは接触式センサー、PROFILER Rで増強することができます。単一の自動測定過程で形状と位置の評価に加えて、幅広いパラメータを国際基準に従って決定することができます。

理想的な計測システムのためのソフトウェア・オプション

使用されるソフトウェアは、アプリケーションエリアの決定に大きな影響を及ぼします。さまざまなオプションを選択することで、Leitz PMM-C Flexibilityは必要なアプリケーションの範囲に合わせて最適に調整することができます。

特にパワートレイン構成部品では、形状と位置の評価に加えて幅広いオプションも利用可能です。ピストン、ギヤリングおよびカムシャフト部品の摩耗測定と品質評価、さらにバルブ・シートの測定のためのオプションを備え、測定システムでさまざまな異なるアプリケーションでの活用が可能になっています。これは Leitz PMM-C Flexibility がCMMだけでなく、ギヤ測定センターおよび形状検査システムとしても活躍できることを意味します。