Absolute Tracker: より大規模対象物の測定を可能に
計測の規模は日々大きくなっています
製品見積
従来、サイズが大きすぎるなどの問題で品質管理を省略していた製品でも、高品質の測定が求められるようになってきています。ポータブル式三次元測定機をもってしても、大きすぎる部品が一定以上ありました。このような測定で得られる製品の品質向上は、有用な結果を得るために必要な時間的投資に見合うだけの価値がありませんでした。しかし、Absolute Tracker および Absolute Scanner の製品レンジに最新の製品が追加されたことで、状況は変わりました。レーザートラッカー測定が、今までよりもはるかに大規模に行えるようになったのです。
Leica Absolute Scanner LAS-XL は、世界初の大型 3D レーザースキャナーです。 LAS-XL は Leica Absolute Scanner LAS と同じ「フライングドット」原理に基づいており、対象物表面から最大 1000 ミリメートルまで、および最大 600 ミリメートルの幅のスキャンラインで測定できるため、生産性が大幅に向上します。これは、150 ミクロン以内の計測グレードの精度を保証しながら、測定プロセス時間が通常の 3D レーザースキャナーよりも最大 3 倍速いことを意味します。これらのことから、LAS-XLは、オペレータの手の届く範囲にある細かな形状が少ない大型パーツのサーフェス、ならびに深い空洞があるなど一般的に手の届きにくいエリアを持つパーツなどの測定に最適なソリューションとなっています。
Leica Absolute Tracker ATS600 は、測定機器の先駆的なコンセプト – 世界初のダイレクトスキャンレーザートラッカーです。スキャニング・アブソリュート・ディスタンス・メーターの画期的な技術に基づいて、ATS600は測定地点に各種ターゲットを置くことなく、3D空間上のポイントを特定することができます。この機能を使用すると、最大で 60 メートル離れた場所から広い表面をわずか 300 ミクロン以内でデジタル定義できます。このような大規模な非接触測定ツールではこれまでになかったレベルの精度です。さらに、対象の測定範囲だけを選択的にスキャンする機能もあるため、測定対象に関するデータを探り出すためにフルドームスキャンを処理する必要はありません。
大規模化する計測プロジェクトを念頭に置いて設計された本システムを使用すると、製造および組立の全く新しい分野にもハイエンド計測を活用できます。